スタプリ7話考察&感想
4人の長所を再発見
AIが適性を見極めてふさわしい役割分担をする。昔はファンタジーでしたが、現在では普通のことになりつつありますね。もっとも、惑星サマーンのAIは手動でデータ入力をせずに性格まで分析してしまうのですから、地球のそれよりはるかに先をいっているようですが。
さてAIの分析と宇宙船の修理作業の過程で4人それぞれの得意なことが再発見されました。ララはマニュアル通りの作業、えれなは力仕事、まどかはリーダー、そしてひかるはみんなを元気にすること。
ここまでの物語でわかっていたこととはいえ、このように言葉で明示されるのは大きいと思います。
特に、ひかるはAIの言う通り予測不能で危なっかしく、一見して長所が明らかでないためこのようにしっかり長所を説明されるのは大きいと思います。
ひかるとララの成長
そんな危なっかしい性格のひかるですが、今回は成長を感じさせる場面が見受けられました。それは宇宙船の飾り付けにあたってララの意思を聞き取っていることです。これは3話の時の振る舞いに比べれば大きな成長といえるでしょう。
また、ララも自分の考えに固執しすぎることなく、他の3人意見を聞きながら自分の意思を明らかにできていました。
AIの弱点とポテンシャル
どうやらララのAIは効率性重視の科学的管理法的な要素の強い学習を受けているようで、あまりモチベーションなど人間の心などについて思考するのは得意ではないようです。ただ、感情について理解できているようで、それだけでなくひかるの様子を見て自身の誤りを認めデータを更新する能力をみせました。
このことから、ララのAIは学習力と理解力が極めて高く、自己成長できる存在であることが読み取れます。
自身のデータを改良できず、フレッシュプリキュアにおいてデータにないプリキュアの力に敗れたメビウスとは大違いです。AIは我々視聴者と同じ視点で共にプリキュアから影響を受けていく存在として描写されていくことでしょう。
えれなとまどかのコンプレックス
先述したように、えれなとまどかについても長所が明らかにされていましたが、この2人についてはコンプレックスも暗示されていたように見受けられます。
特にそれを感じさせるのは各々の一人部屋を作るシーンでした。えれなは兄弟姉妹がいたため一人部屋に馴染みがなく、まどかは自分の好きな飾り付けをするということに新鮮な喜びを感じさせました。
えれなもまどかもベクトルはちがいますが、「自分の好きにする」ということに馴染みがないのでしょう。特にまどかは終始「義務がない」という状況をとまどいつつも堪能していたようでした。
今後の物語の伏線になっていくかもしれませんね。