プリヲタ法学部生のブログ

プリキュアについて法学、政治学などの観点からの考察をするブログです。時折プリキュアと関係のないことについても書くかもです。

スタプリ12話感想&考察


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超法規的措置?

映画の撮影にあたって行うべき手続きは様々ですが、それら全てを内閣総理大臣の一存で省略できるわけではありません(当然、まどかパパの一存で決められるわけでもありません。)

撮影地の森が私有地であった場合、許可を出すのは国ではなく、地権者です。国が勝手に私有地の利用を認めるのは法律違反どころか憲法違反です。

仮に、その財産が国有地であったとしても、その使用を許可できるのは所轄する官庁で、国有財産法や政令・規則の規定に従って適切な手続を踏まえなければなりません。

よって、今回の内閣総理大臣の指示は超法規的措置か、スタプリ世界の特別な法律に基づく許可処分である可能性が高いといえるでしょう。

以上法学部生のマジレスでした。

 

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恒点観測員(ウルトラセブン)を思い出す件

アブラハム監督は宇宙星空連合の観測員であるミニチュラ星人でした。今回、ララに見せた態度を見る限り、元々は真面目な観測員で、宇宙法を遵守させるべく活動していたのでしょう。

しかし、どうやら長い間太陽系(事実上地球)を監視する中で、その文化(映画)を愛してしまいついにはそこで働き始めてしまうという展開。ただの観測員であったはずが、地球人を愛するあまり地球防衛軍に入ってしまったウルトラセブンに重なるところがあります。

ウルトラセブンは力で地球人を守ってきましたが、アブラハム監督は映画の製作技術で多くの地球人の心を楽しませ、救ってきたのでしょうね。特に、ひかるのような孤独な子供たちの心を。

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なぜアブラハム監督はスランプに?

さて、宇宙人であるにもかかわらず映画監督として名声を得るほどになったアブラハム監督がなぜスランプに陥ったのでしょうか。

今回撮影された「忍法 羽衣伝説 妖怪 スペースウォーズ」から考えると、おそらくアイデアネタ切れとマーケティング不足が原因にあるのではないでしょうか。

今回の映画、急ごしらえとはいえ忍者、天女、妖怪、SFという既存の人気コンテンツを無理矢理悪魔合体させたような映画であり、目新しさは全くなく、しかも誰に向けて制作した映画なのかさっぱりわかりません。これでは、たとえ4人が完璧な演技をしたとしても観客は見込めないでしょう。

時間がなく、単なるアリバイ作りだったとも考えられますが、プロであればそのような状況であればこそ全力で悪ふざけをするものではないでしょうか?すると今回の映画企画はアブラハム監督の現状の実力が如実に現れていると思うのです。

おそらく、長く映画に関わり大量に制作してきた代償として、新しいネタが枯渇し、自分が何のために映画を作るのかも見失いかけているのかもしれません。

このあたり、今後伏線が回収されたら個人的には嬉しいです。

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「カメラを止めるな!」と、これからのこと

おそらくこの映画における唯一無二の名シーンになったであろう別れのシーン、もはや演技ではなく生の感情の発露の場となっていました。

4人それぞれにとって、仲間たちはもはや絶対に手放したくないかけがえのない存在となっていることが改めてはっきりしたのです。私自身、今までの回想が流れてきたときは胸にくるものがありました。

しかしこうも思うのです。もし将来ノットリガーの脅威が完全に消え去ったとしたら、少なくともララは別れを体験しなければならないのではないかと。

宇宙法の存在を考えれば、ララがこのまま地球で暮らし続けることは無理とはいわないまでも困難が予想されます。それにひょっとしたらサマーン星に戻ってやらなければならないことがあるかもしれません。

仮に、それでも地球に残る選択をしたとしてもサマーン星残してきた家族や友人と別れなければならないことに変わりはありません。我々が知らないだけで、ララにはサマーン星においても絶対に失いたくないものを持っているはずです。

いずれにせよ、少なくともララには別れがやって来ます。その時、4人はこの羽衣天女を、羽衣というララの姓を、どのように思い起こし、考え、そして決断するのでしょうか。

気が早い話かもしれませんが楽しみです。

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青山さん

今回は毎シリーズ恒例の青山充さんの一人原画でした!!何度見ても幻覚かクレジットミスを疑う絵面ですね・・・。

なお祥太さんによると青山さんはニチアサアニメで34作品連続1人原画を担当したことになるそうです。もう笑うしかないですね・・・。あらためて青山さん、今回もお疲れ様でした。