語るに落ちる
小説にせよ、アニメにせよ考察というものは厄介なもので語るに落ちるということがままあります。
これは対象となる世界観について没頭するあまり、自身の想像と作品そのものの世界観を混ぜてしまい、作品を見る目から柔軟性が失われ、作品が伝えているメッセージを見落としたり、メッセージの本質を理解できなくなる現象を指すにでしょう。
考察というのは、快感を覚える人にとっては、一人だけで快感を覚えることができる便利な営みではありますが、それをすればするほど、純粋な目で作品に触れられなくなる厄介な代物であります。しかしまた、作品について自身の感想を構築する上で欠かせない営みでもありまして......。
考察を、自己満足の固定観念に陥らせないためにできることといえば①自分の考えを文章化すること(文字にすると思考の矛盾に気がつきやすい)②いろんな人と議論すること③自分と違う意見に触れること④一つの作品に没頭しすぎず他の作品にも触れること、ぐらいでしょうか。
単純な「信者」や「アンチ」にはなりたくないプリヲタです。